文書保存のすごさ

図書館を民営化するとかいう実験が一部で行なわれていたりいなかったりという事らしいのですが、図書館の機能は現代の市民のためのサービスだけではないということを改めて知りました。google:図書館 民営化

紀伊国屋でやっていた特別展示を見てきた。

【特別展】 フランス革命下の民衆と自由・平等  −専修大学「ベルンシュタイン文庫」が語るフランス革命

図書館 | 専修大学

なにがスゴイって、当時に出版された思想書や新聞的な告知書だけではなく、ルイ王朝の収支報告書や革命議会の議事録も展示されていた。
このような文書は当時としては、歴史的資料としての意味はなかったわけだ。しかし200年が過ぎて大きな意味が出てくる。

社会のありようを模索するとき、こうした資料の存在を軽んじることは出来ない。何でもかんでも保存するって面倒なことでコストもかかってしまう。けれど、何でもかんでも保存しておくと、自分の知らない誰かが役に立ててくれるかもしれない。
人間は、ずーっとそういう無駄なことを積み重ねて、生きてきたんだなと、フトした30分の体験に感慨に耽ってしまった。