都市における自然環境への依存 その2

結局のところ、また、何をいわんとしているか分からなくなっている。すまん...。

前回は、東京都の「おいしい水プロジェクト」に関して個人的妄想を披露したわけですが。今回も、妄想全開でまいります。個人的には、水道をおいしい水にするよりも、自然に負荷をかけないために節水と再生水の使用を促進すべきだろうと思っています。

で、まぁ、きのう今日と散歩していて、なんだか最近は、
ミネラル水 19品からアルデヒド類 水質基準に甘さ
ミネラルウォーター類と海洋深層水に関する調査の概要について
数値で見るペットボトル飲料水と水道水の違い
ミネラルウォーターを買って飲むってどうよ?的なはなしがじんわり盛り上がっているということを知りました。(ミネラルウォーターには安全基準が無いのだよ、とか、ミネラルウォーターを飲むということはパッキング・輸送・販売・ボトル処理のそれぞれでコストがかかっているのだよ、とか)
土曜の散歩でもそうだわな。
実際、日本の浄化処理技術は、素晴らしいものです。
水屋のいっていることだが、まぁ、なんかすごいのかなぁ

しかしながら、ここでのコストは本当に必要なのかどうかと疑問になる。
前回に「東京における一日当たりの平均水使用量は320リットル/人」と書きましたが、間違いです。
全国の平均が327.4リットル/人・日でした。東京の場合は、375リットル/人・日(東京都水道局の給水状況平成14年からの試算)ということになる。

ここで、注意すべきは一般家庭だけの使用水量ではないという点である。

1日1人平均給水量のベスト10は、給水人口が少なく、かつ年間を通じて観光客が絶えない温泉地などを抱える町村の指定席といった趣がある。
水道産業新聞社
という分析のように、飲料用として使用するための水は、実わずかであるという点が、「おいしい水プロジェクト」って必要なんですか?と疑問を抱かせる原因なんです。
一般家庭での水の使われ方でも、ぶっちゃけ7割はどうでもいい水といえてしまう(炊事+洗面・その他で約3割、炊事で調理に使うのは更にその一部)。

こういう現状があるからさ、いまさら水道水をミネラルウォーターと比較するのは如何なものかと。マーケティングで既に負けているものを今さら引っくり返すのはどうかと。生活で使用する極一部の水のために、水道水に高度な濾過理を施して、おいしく飲む必要があるのかどうかと疑問に思うわけだよ。
洗濯したり、トイレに流す水がおいしくてどうするよ!?
ってことです。

確かに、蛇口からおいしい水が出てくるってのは、とってもハッピーなことだけれど、そのハッピーはいったいどこから来ているのかと!。それらは、自然に頼っているのだよ。広大な水源林に頼るしかないのだよ。

でも、日本の地形では、河川は短くて急流ですから、水道の源水として使える水はごく一部だということになってしまうのです。
そのごく一部の水で、クルマを洗ったり、ウンコ流したりしているのですよ、ボクらは。
というわけだからこそ、一度使った水をもう一度つかうという工夫の方が、よほど重要だと思うのだよ。都の施設ではトイレには再生水を使っているわな。
じつは、再生水といわず中間水として蛇口が二つある生活とかしてみたいわな。
下水道の目的に処理水再利用を

P.S.
こんどまた、時間があるときにまとめられると良いのですが、下水道は生まれ変わらなければならない時にきているのだよ。
下水道バーチャル見学