牡蠣礼賛
- 作者: 畠山重篤
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/11/20
- メディア: 新書
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- 牡蠣の基本
- 日本で一般的に流通している牡蠣について:マガキ、イワガキ
- 牡蠣の生態と生息環境について:牡蠣は山が豊かな海でないと育たない。
- 日本における牡蠣養殖の歴史:養蠣(ヨウレイ)史
- 特に三陸地方での宮城新昌と水上助三郎の功績について
- 北米・ヨーロッパへの種苗牡蠣の輸出
- 世界の牡蠣産地訪問
というような感じ。後に2章ほど続くがオマケ的な体であった。
著者の畠山重篤という人は面白くて運のいい人で(周りからの評価は知らんが)本人的には幸せな人生を送っているように見える。実にうらやましい人だと思った。
このひとの見習うべき点は、好奇心と行動力なのだが、それをサポートしているのが人の良さと真摯な姿勢なのだろう。チャンスがあれば現地へ赴き、地元の識者にインタビューを行い、時には資料提供まで受ける。そして、研究の成果を自分なりにまとめて自身の糧としている。
また、自然を相手にする仕事は、
計算高さ・気前の良さ・俯瞰力
が重要なのだなと感じた。
自然相手のリスクヘッジ・利益の共有・仕事の環境づくり
したたかさとともに謙虚さが必要なのだな、人間は。という感想。
人はパッと見や勢いに釣られやすいが、本質を落ちついて見極めないといけないなと思いました。
とても勉強になる本でございました。