「ふるさと納税」というミエミエの選挙対策に対する東京都の反論

久しぶりに東京都の面白い反論。
庶民の味方ですズラをするというのは、大衆人気を上げる為の常套手段なわけですが、こうまで明け透けに否定されると逆に気持ちいい感じです。
是非とも!公明党あたりには、ふるさと納税を推進していただきたい!!

現在、国においては、「骨太の方針2007」の策定に向け、東京をはじめとする都市部の財源を吸い上げ、地方に回そうとする議論が俎上にあがっています。
このたび東京都は、こうした動きに対する都の意見を「大都市狙い撃ちの『財政力格差是正論』への反論」としてまとめましたのでお知らせします。

http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/2007/06/70h61100.htm


といっても、一人当たりに直してしまっているので、東京都などの都市部における総額は、田舎とは比べ物にならんわけだよなー。


こちらも同様に、一人当たりなんだよなー。

今話題になっている格差というのは、どーしよーもなく止められない、都市化と過疎化の問題といってよいのだ。一人当たりにしてしまうと、その点が打ち消されてしまうのだよな。昔は、自民党といえば農村部を支持基盤としてきたが、それは一人一票という選挙制度内において、票固めの簡単な農村部(要するに対農業政策において、彼らの要求を満たす政策を打ち出せばよい)に狙いを定めていたわけだが、現代においては、都市部の人口が増えて、しかも彼らの年代も高齢になってきたために選挙への影響も大きいと分かってきたのだ。
そういう社会構造の変化に対応して、自民党は政策も見るポイントも変わってきているのだと思う。貧乏農家を見ていた目線が、都会の貧乏リーマンを見ているわけだ。(本当の主権者は、もっと高所得者なんだが、対-選挙イメージという点では、庶民を相手にしないといけない。

昨日の安倍晋三

日曜日には、多摩川でゴミ拾いイベントがありました。自転車乗りにくいなぁ、なんて思っていたら安倍晋三が来ていました。「自転車もゴミ拾いも自己満足という点で同レベルなんだから、お互いの邪魔だけはしないようにしようぜ。」なんて悪態つかなくて良かったなぁー。

ふるさと納税については、後で調べてみよう。

ひっかかってたぁ!!

ふるさと納税」という響きにだまされました。早速、赤っ恥。実のところの狙いを推し量るには、もうすこしお勉強しないといけません。寄付をもっと活用しようという流れになるのは、アメリカ風ですかね。

日本経済新聞「視点」に、ふるさと納税の簡単な解説がなされている。

このふるさと納税参議院選挙向けの思いつき、などというのは間違いで、本当は地方自治体への寄付を所得税の税額控除(一定の要件に該当する場合に、課税所得金額に税率を掛けて算出した所得税額から、一定の金額を控除するというもの)として認め、それによって国税を削減し、寄付として地方へ回る資金を増やし、それによって不必要となる地方交付金も削減して、中央省庁の予算編成権を縮減し、地方分権を加速化させて道州制にもっていくことが目的。選挙後に首相が裁定を下す。参院選挙対策の思いつきで、所詮所得控除(要件に当てはまる場合には、所得金額からその所得控除を差し引くことができるというもの)の一部を拡充するだけだと見くびっていた役所は今、大あわてで火消しに回っている。

※所得控除10万円だと、所得から10万円差し引かれるので、所得税が10%の場合は、所得税は1万円だけ安くなる。所得税の税額控除10万円だと、所得税から10万円差し引かれるので、所得税が10万円安くなる。

http://d.hatena.ne.jp/yumyum2/20070603/p5