シューマッハーの強さとは

  • レース全体を見渡して走ることができる。
  • 失敗があっても、焦って慌てたりしない。
  • 自分の走りは、周りのみんなの支えがあって成り立っている。
  • 小さなところにも、妥協を許さない。
  • 常に問題点を明らかにする。
  • やるべきことを知っていて、それをやり遂げるプロフェショナリズムを持つ。

世界最速のF1タイヤ―ブリヂストン・エンジニアの闘い (新潮新書)

世界最速のF1タイヤ―ブリヂストン・エンジニアの闘い (新潮新書)

この本も気になります。読みました

F1ビジネス―もう一つの自動車戦争 (角川oneテーマ21)

F1ビジネス―もう一つの自動車戦争 (角川oneテーマ21)

メーカーの立場で見れば著者の言は正論となるのだが、それはあくまでも自由競争主義がベースにある力(ビジネス力)のあるものの論理であることを痛烈に感じる。
レースは(宣伝ではなく)レースをやりたいものが勝手にやれば良いのだという考えが強くなった。
それでも、自由競争の資本主義の国で育ってしまった人にはなかなか理解できない立場なのだろうな。

F1は貴族のたしなみのために存在する?, 2006/9/30
レビュアー: hirocomm (東京都文京区) - レビューをすべて見る
そんなところだろうなぁ、相場は。。。って感じていながら、ずーーーっとF1の世界を見ていました。
けど、やっぱり。。。なんですね。
ヨーロッパの貴族のスポーツ、娯楽という位置づけに置いておくのが、最もぴったり来る世界なんだと思います。車はアイアンホースつまり馬と思えば、貴族の持ち物という考えでピッタシって感じです。
この根本思想をバーニーはしっかり抑えてここに書かれているような形態の組織、ビジネスにしているように読めました。
車をアイアンホースと思っていない自動車メーカがその世界に入って生じる摩擦と軋轢がしっかり書かれたわかりやすい書だと思います。

2006年最終戦 ブラジルグランプリで佐藤琢磨さんは10位になりました。
F1での経験不足、マシンの古さ、不調でよい成績を残せなかったですが、最終戦で来年に力強くつながる10位の成績を残せたことは絶賛に値します。

この本の中では、そのスーパーアグリF1チームの苦悩がありありとかかれています。
スーパーアグリF1チームは、”自動車メーカ王国”日本の純正チーム。
しかしながらF1を牛耳り新しいチームの参加の可否を決めるのは貴族社会のバーニー氏、その板ばさみでスーパーアグリF1チームの苦悩の様子をこの本で読むことができました。

それでよけいに、スーパーアグリF1の、佐藤琢磨の10位はうれしい出来事でした。
本当におめでとうございます、その苦境に立ち向かう力で2007年のシーズンもがんばってください。

ジャーナリストにはここまで書けない。, 2006/6/20
レビュアー: 旦那@八丁堀 (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 10 REVIEWER)
本書のキモの部分、F1界のカネの流れについて突っ込んだ報道を今までしたのは小生が知る限り英「エコノミスト」誌しかない。本書のカネの流れの説明もエコノミスト誌記事をベースに著者のHRD元社長が自らのバーニー面談経験で肉付けしてF1ビジネスの全貌に少しでも近づこうとしている。

F1ビジネスをいかに知悉しているかはとりもなおさずバーニーとの距離がどれだけ近いかということとイコールなのである。著者の田中氏は「F1が普通のビジネスの常識が通用しないことをみんな強調するがそんなことはない」と書いているが、小生はこの一事、独裁ぶりだけでもF1ビジネスの「異常さ」が端的にあらわれていると思う。

そういう意味でコンストラクターのトップとしてバーニーに非常に近いポジションで仕事をした田中氏の「バーニー体験」は、バーニーからのクリスマスカードなどユーモア・人情ネタにはじまり、丁々発止のビジネスエピソードに至るまで非常に興味深い。ブリジストンの浜島さんが書いた「世界最速のF1タイヤ」もバーニーのことにチラリと触れていたが、日本人が書いたものでここまでの内容は本書が初めてではないか。

フェラーリとFIA・FOMの結託など報道からはなかなかわからないF1時事ネタも充実。F1ファン必読の書。

資本が絡むとこうなる。, 2006/6/18
レビュアー: sonojordan (長野県飯田市) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)
資本主義の社会では資本家がなにより支配できることになっている。
F−1の世界もそうだとおぼろげならも思っていたが、ここに赤裸裸に証してしまった。
果たしてこれが人気を支える手段になるのかどうかはわからないが、興味ある方はお読みいただければすべてがわかるような内容となっている。
日本の参戦している2社を比べると、ホンダは自らの技術力を高めるためにF−1に挑戦しているのに対し、トヨタは会社自体を世界へアピールしたいというのが丸見えだった。
純粋なレースの歴史が長いヨーロッパでもF−1参戦への意義は日本と同じようなことが起き始めているようだ。

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